ノリの悪い日記

古今東西の映画、ポピュラー音楽、その他をいまここに交錯させながら随想します。

気晴らし (13)

最近は機械学習の応用として、名前を知りたい植物にスーマトフォンを向けて写真を撮ると候補名を教えてくれるアプリが出てきている。もちろん植物の写真を後から読み込ませても認識してくれる。遊びでは面白いのでちょっと使ってみる。たとえば、下の写真は…

気晴らし (12)

近所のごく小さな稲荷神社にエビネが咲いていた。散歩をしていると、口もとをなにも覆わないで荒い息をしながらジョギングをしている人が近くに迫ってくることがあって、細い山道のようなところだとなかなか避けるにも避けられず、唯一これだけは危険を感じ…

気晴らし (11)

ベニベンケイ (カランコエ)。エゾヘビイチゴ。ヘビイチゴと名前にあるので紛らわしいが、これは一般的に「イチゴ」として知られているオランダイチゴ属である。子供の頃、よく野で実を食べていたクサイチゴの花。たしかに草のように見えるが、実際は木 (木本…

気晴らし (10)

釣鐘水仙 (スパニッシュ・ブルーベル) が群生している場所があった。ヤブジラミの花。子供の頃、実が服にくっついてなかなかとれなかった例の植物である。内側の花は小さいことがわかる。ハナイカダの花も虫を呼び寄せる。これはハリギリ (針桐) だなあ。新…

気晴らし (9)

近所にアケビの蔓を見つけた。ちょうど花の時期である。アケビには小葉が三枚のミツバアケビという種類もあるが、あったのは小葉が五枚なのでアケビである。アケビは同じ木に雄花と雌花が咲く。すぐ下の写真で右側の三枚の赤紫色の萼片がある大きい方が雌花…

気晴らし (8)

近所の幼稚園に鯉のぼりが飾られていた。オダマキ。トウグミの花だろうか、ナツグミの花だろうか?ムベの花が別の場所にも咲いていた。ユウゲショウ (夕化粧) も明治時代に日本に持ち込まれたらしい。夕方に咲くのでこの名前がついたそうだが、いまでは時間…

気晴らし (7)

今月は蓮實重ーさんが古井由吉追悼の関係で、文芸三誌に寄稿されており、さらに「群像」ではインタビュー形式の『ショットとはなにか』までが始まったので、それらを追いかけるのに忙しく、本当はもう十分気晴らしになっている気がする。ジル・ドゥルーズは…

気晴らし (6)

クロマツの不思議な花。もとのところにもこもこついている黄色いのが雄花で、最初の写真の先端に三つついている赤っぽいのが雌花である。小さな公園にあるケヤキの木。この木が自宅から一番近くにあるケヤキの木である。若葉は木全体に満遍なく出てくるので…

気晴らし (5)

今日はスマートフォンのカメラで撮影。場所は昨日と同じ近所の泉の森公園。いつもと違う出入口から入るとすぐのところにアセビ (馬酔木) の花が咲いている。泉の森のタンポポは日本在来種のカントウタンポポが多い。セイヨウタンポポは萼片が反り返るので違…

気晴らし (4)

今日は近くの泉の森まで散歩に行けたので、そこら中に低木としてあるアオキの花をじっくり見れた。アオキには雄株と雌株があるが、下の写真は雄株の花、つまり雄花である。ハナイカダの雌株があった。通常、雌株には葉っぱの真ん中に蕾が一個しかつかない。…

気晴らし (3)

ハナカイドウ (花海棠)。蕾のときには色が濃く開花すると薄くなる。小津安二郎監督の 作品『秋日和』(1960) に、原節子を喩えて「雨に悩める海棠」という言葉が出てくるのを思い出した。もちろん、玄宗皇帝が楊貴妃を喩えた「海棠の睡り未だ足らず」は有名で…

気晴らし(2)

昨日の続き。シロヤマブキは前回紹介したがヤマブキも近くで咲いていた。つぎはスミレ。スミレはいろんな種類があってよくわからない。下の写真はニオイタチツボスミレだろうか?公園にあるカリン (花梨) の木が若葉とともに花をつけている。花梨の木は木肌…

気晴らし

気晴らしである。前回の記事でも触れたけど草木の名前は疎いので、下記に書いていることは散歩している者の独り言に過ぎず間違っている可能性は十分にあることをあらかじめ断っておく。木瓜 (ボケ) のオレンジの花が咲いていた。葉の先が丸いし、トゲが多い…

オオイヌノフグリ

送ってきた人生のその貧しさのせいで、草木の名前と実物が簡単には一致しない。近くを散歩してこれはなんだろう?と木や草を見ても名前が一緒に出てこないことはしばしばだし、小説を読んで草木の名前が登場しても実物の姿や花の香りを想像できないことが多…

bio + topos

座間市の栗原遊水地周辺を散歩した。この遊水地は下流で相模川に注ぎ込む目久尻川が氾濫する怖れがあるときのために人工的に造られた三つの調節池だが、そのうちのひとつは、いわゆるビオトープ (biotop, bio と topos の合成語) として、普段も水をたたえつ…