ノリの悪い日記

古今東西の映画、ポピュラー音楽、その他をいまここに交錯させながら随想します。

九九について

最近改めて気がついたのだが、九九の七の段を頭の中で、たとえば「ヒチシニジュウハチ」と言っている。こんなところに西日本で教育を受けた痕跡がまだ残っていたのだと感動してしまった。七の段の九九が怪しい子が多いと感じるのは、もしかして「シチシニジ…

分数計算

今度は前にやった問題を含めてなるべく分数を使って解いてみる. 大正時代の本を読んでいたら 『未知数を一とせぬ分数の新しい解き方』という本があって, たしかに初めての人はなぜ とおくのか疑問に思うかもしれない, もっともだなあと思い, 「未知数を 」と…

ワン・プラス・ワン

『女は女である』(1961) と『ワン・プラス・ワン』(1968) を見た。『女は女である』(1961) を見ると山田宏一の名著『友よ映画よ』(1978) を読み返さずにはいられない。そうだった、『恋人のいる時間』の主演は最終的にはマーシャ・メリルとなったが、もとも…

恋人のいる時間

JLGの『メイド・イン・USA』(1966) と『恋人のいる時間』(1964) を見た。’80 年代初期に一度みたきりの『ウィークエンド』『ブリティッシュ・サウンズ』『中国女』『東風』なんかも見直してみたいなあ。たしか、これらの作品は自主上映していたカトル・ド・…

JLGの死

JLG が亡くなったことについて、彼の作品を完全に見たわけでもない自分に何も言う資格はない。ただ普段と明らかに違っている自分を発見したのは、塾で小学生に国語を教えていて——それは古典の教材だった——その小学生相手にあろうことか古典の大事さをとうと…

マルイチ算

小学 5 年生にマルイチ算を教えたら,「スーパーサイヤ人になったみたいだ」と感謝された. そんなに喜んでもらえて恐縮の至りである.算数の問題は「比」を多用して解くものが多いが, これが分数だと 1/2 は 2 倍すると 1 になる数のことだし, 1/3 は 3 倍する…

雑記 (2)

ネットで見かけた問題をただやってみた. どこかの高校入試の問題だと思う. 問題の要旨は一辺の長さが の正方形 で, 辺 上に点 を , 辺 上に点 を になるようにとって、図のようにするとき、 と の面積比を求めよというものである。(解)四角形 の頂点は同一円…

雑記

前に紹介した、神奈川県公立高校の2019年入試問題で、解き方はいろいろあるのだが、面積比を使って長さの比を求めるやり方は意外と簡単だなあと最近思ったので、ちょっと記事にしておく。この問題は実際の入試で正答率 2 % 台だったのである。【問】 三角形 …

柔らかい土をふんで (7)

小説の中で二回ほど出てくる曲『ブルー・ムーン』が、ビクトル・エリセの『エル・スール』(1983) の中で使われているクリップがあった。この小説は、’80 年代くらいに見て記憶が薄れてしまっている映画のことをあれこれ思いださせてくれる。それで、ビクトル…

柔らかい土をふんで (6)

終わらない小説なのでいつまでも読んでいられるなあ。どうして読み終えたらよいのだろうか。描写の味わいはトリュフォーの『恋愛日記』 (1977) のキャメラであるネストール・アルメンドロスのようだと感じたが、トリュフォーの映画は ’80 年代に見たきりで、…

柔らかい土をふんで (5)

『映画、柔らかい肌』でサム・ペキンパーの映画の話を山田宏一としているところを読んでいたら「老保安官のジョエル・マクリーが老眼鏡を使って手配書だか契約書をこっそり読むところなんか、嫌味じゃなくて、いいのよね」というところがあってわかったのだ…

柔らかい土をふんで (4)

前回の記事で『黄色いリボン』が出てきた必然として、黄色の帯に「それはジョン・フォードにはじまる」とあって『黄色いリボン』のジョン・ウェインとジョーン・ドルーのスティル写真がある金井美恵子の『映画、柔らかい肌』(1983) に行き着いたのであるが、…

柔らかい土をふんで (3)

前の記事を書いてからあまり読んではいないが、「ロング・グレイ・ライン」のところを見ていると「家具の埃をはらっていた女中が歌を口誦む」ところがあって、最初その歌は、“Oh, Genevieve” だと思っていたんだが、歌詞はこう書いてある。 お、お、いと、し…

柔らかい土をふんで (2)

冒頭の文を読んでから、現在のところ謎であるというしかない「なだらかな、かぼそい声は波の上に消えて行ったのかもしれない。」という短い文を挟んで、次の文を読むと「灰緑色に塗りかえたばかり」であったはずのフェンスのペンキはすでに剥げおちてしまっ…

柔らかい土をふんで

表紙の後ろ姿の裸の女性はゴダールの『カルメンという名の女』(1983) のマルーシュカ・デートメルス——蓮實重彥は彼女のことを「世界で最も美しい肉体の持ち主」と評した——だと思うが、金井美恵子の『柔らかい土をふんで』(1997) はいままで読んだことはなか…