ノリの悪い日記

古今東西の映画、ポピュラー音楽、その他をいまここに交錯させながら随想します。

陥没地帯 (73)

ヒョウタンウツボカズラ。貧土壌という環境で、虫を誘引する遺伝子、耐病性のために細菌やウィルスを死滅させるため細胞の外に分泌される酵素を作る遺伝子、危害を与える小動物を滑らせるワックス遺伝子などを活用して光合成の機能も維持しつつ食虫植物とし…

陥没地帯 (72)

昨日陶芸家のところに行った帰りに、そこら中に頭を出している四方竹の筍をもらった。四方竹の筍は地上に出ているものを折り採るだけだから楽である。秋の筍はとても美味だった。ノブドウ。 シロホトトギス。どこへ行ってもホトトギスが咲いているので変わり…

陥没地帯 (71)

以前、港町についてつらつら考えたことがあって記事にも書いたことがあるが、『スパイの妻』は神戸が舞台で、そのことは前作がウズベキスタンであったのと同じくらい、この作品の内容と関係しているなあと思っている。 カラスウリ。寺田寅彦が昭和七年 (1932…

陥没地帯 (70)

『スパイの妻』(2020) をどの劇場でみるかはほとんど選択肢があたえられていないのだが、それでも最近は余程のことがないかぎり東京へゆくことだけは避けたいと思う。このところ山道をよく歩きながら道端にある植物の多様さにいちいち驚いているせいもあるが…

陥没地帯 (69)

カンボケ (寒木瓜) というには早いので返り花といったほうがよいかもしれない。 コウヤボウキ (高野箒)。オケラの花は探し方が悪かったのか見つからなかった。 カシワバハグマ (柏葉白熊)。キク科コウヤボウキ属である。9 月 20 日に見たときは蕾だったが、…

陥没地帯 (68)

イエギク。普通にいえば菊。 ホウキギ。育てている女性と話をした。ひたち海浜公園にあるものが素晴らしいそうである。 ジギタリス。 アカネ。染料にするのは根であり、色は朱色から赤。初めての日の丸の赤は茜染だったとある。ムラサキ (紫草) の花は白で、…

陥没地帯 (67)

依然、筒井康隆の『ダンシングオールナイト』。ラジオの「リズムアワー」に流れていたという『アット・ザ ・ジャズバンド・ボール』は、誰の演奏か書いていないけど、なんとなくビックス・バイダーベックだろうと思って念のため調べたらやっぱりそうだった。…

陥没地帯 (66)

シオン (紫菀)。神奈川県には自生していない。背が 2m ぐらいになる。 サネカズラ (実蔦)。「さ寝」(男女が一緒に寝ること) の音の響きをもつことと、蔓であり「絡む」「長い (待ち遠しい)」の類推もあって相聞歌ではよく使われる。また、「葛を繰る (たぐり…

陥没地帯 (65)

今月の「文學界」は面白いなあ。もちろん購入動機は『スパイの妻』(2020) について 8 月 24 日に行われたとある蓮實重彦、黒沢清、濱口竜介の鼎談をゆっくり読みたかったからである。このブログでも蓮實さんが生まれた 1936 年のことはいろいろ取り上げてい…

陥没地帯 (64)

ナンバンギセル。『万葉集』巻 10 の秋の相聞歌 2270 番 (作者未詳) の存在が、この植物を日本で非常に有名にした。 道の辺 (へ) の 尾花 (をばな) が下の 思ひ草 今さらさらに 何をか思はむ道邊之 乎花我下之 思草 今更尓 何物可将念 この「思ひ草」がどん…