ハナカイドウ (花海棠)。蕾のときには色が濃く開花すると薄くなる。小津安二郎監督の 作品『秋日和』(1960) に、原節子を喩えて「雨に悩める海棠」という言葉が出てくるのを思い出した。もちろん、玄宗皇帝が楊貴妃を喩えた「海棠の睡り未だ足らず」は有名である。もともと「雨に濡れた海棠」というイメージは中〜晩唐から宋代にかけて、とくに宋代ではほとんど定型化されて詩に登場するものである。
ヤエヤマブキもあった。
ミズキの花芽がだいぶ大きくなっている。葉っぱは枝先に集まるようにしてついていおり、葉脈は優雅な弧を描く。
これは、きっとマユミが蕾をつけているんだと思う。
こっちはアラカシだろう。
前回から引き続きハナミズキ。
山椒の木。子供の頃、イヌザンショウをサンショウだと思って大事に育てたことがあったのを思い出した。イヌザンショウはサンショウのように左右のトゲが一対になって同じところから出ておらず互い違いについている (互生している) ことからもすぐに分かるはずなのに……
本当は近づいて花がどんな風なのかじっくり見たかったアオキ。
コデマリ。
これはハゴロモジャスミンではなくて、カロライナジャスミンだなあ。
ツタバウンラン。これも大正時代に日本に帰化した外来植物 (原産は欧州)。
藤の花。今年はじめて見たなあ。
牡丹。