ノリの悪い日記

古今東西の映画、ポピュラー音楽、その他をいまここに交錯させながら随想します。

Legrand Jazz

Have You Met Miss Jones?

1937年の Rodgers & Hart による作品。Legrand Jazz の曲も総て終わってしまった。改めて聴いてみると、まだ 20 代後半だった Legrand のアレンジって凄いなあ。 1937:Leo Reisman and his Orchestra: 1946:Bernie Leighton Quartet: 1950:Gerry Wiggins Tri…

This Can’t Be Love

1938 年の Rodgers & Hart による曲。「新しい日本を創る提言誌 Voice 」の 7 月号に載っている『映画にとってたばことは何か』でも読もう。「禁止することを禁止する」っていうのが 60 年代だとしたら、今の時代は何なんだろう。道を歩いたときに、表現は別…

The Lady Is a Tramp

Rodgers & Hart の名曲である。最近だと、Lady Gaga と Tony Bennett が歌っていた。キリがないので一部だけを紹介する。 歌詞にでてくるNoel Caward は、エルンスト・ルビッチの傑作『生活の設計』(Design for Living, 1933) の脚本を提供しているので(もっ…

Django

これも Legrand Jazz から。いうまでもなくModern Jazz Quartet (MJQ) のピアニストでありリーダー格でもあった John Lewis が Django Reinhardt に捧げて作った曲であるが、この曲を含んだアルバム “Django” を聴くことにした。演奏は 1953 年から 55 年に…

Nuages

これも Legrand Jazz から。曲名は、フランス語で「雲」の意味。Django Reinhardt の最も著名な曲のひとつであり、ナチスに占領されたヴィシー政権下のフランスで人々に愛された曲である。しかし、偽物の方がはるかに視聴回数が多いなんて……明らかに違ってい…

’Round Midnight

これも、Legrand Jazz から。Miles Davis の、しかも一つの演奏だけで済ませるのはジャズじゃないが、かといって他の演奏を全部紹介することも到底不可能なので記事にすることは止めようと思ったが、気が変わってやっぱり最小限でも載せておくことにした。作…

Wild Man Blues

これも Legrand Jazz から。Jelly Roll Morton と Louis Armstrong が共作したといわれる曲だが、これはどうも怪しい。この曲のタイトルを題名にもつウディ・アレンが出演している1997年のドキュメンタリー映画があるが見ていない。最初にロードショーで見た…

The Jitterbug Waltz

これも、アルバム Legrand Jazz から。Fats Waller の名曲だなあ。 1942:Fats Waller: 1949:Erroll Gerner: 1955:Art Tatum: 1957:Dinah Washington: 1959:Chet Atkins: 1962:Vince Guaraldi Trio:

Rosetta (それと “Busy Line”)

これも Legrand Jazz から。Earl Hines が 1933 年に作った曲だが、当時の録音は YouTube では見つけられなかった。Hines による 1934 年の演奏はあるが Teddy Wilson の同年の録音の方が、数カ月ではあるもののより古い。 Count Basie 楽団や The Nat King …

Blue and Sentimental

これも Legrand Jazz から。 カウント・ベイシー他によって 1938 年に作曲された。歌詞があったんだなあ。Lurlean Hunter, 初めて聴いた。 1938:Count Basie and his Orchestra: 1945:Don Byas Quartet: 1947:Helen Humes: Count Basie and his Orchestra: D…

Stompin’ at the Savoy

これも Legrand Jazz から。当時 (1934) Chick Webb 楽団にいて、作曲と編曲を手がけ サックスとピアノも演奏した Edgar Sampson によって作曲された。ここでは、ごく一部の演奏だけを紹介する。 1934:Chick Webb’s Savoy Orchestra: 1936:Benny Goodman and…

A Night in Tunisia (Interlude)

これも Legrand Jazz から。Dizzy Gillespie が 1941 年から 1942 年あたりに作った (太平洋戦争が始まるのはもちろん、日本時間で 1941年 12 月 8 日である) 曲だが、この時期はレコード(SP 盤) の原材料である天然樹脂シェラックが不足してレコード会社は…

In a Mist

アルバム “Legrand Jazz” の収録曲である “In a Mist” は、28 歳で亡くなった白人コルネット奏者として知られている Bix Beiderbecke の作曲によるもので、ピアノも弾く彼が当時 24 歳の 1927 年にソロ演奏で録音したレコードが残されている。この曲は、同じ…

Don’t Get Around Much Any More

Legrand Jazz にあったこの曲は、もちろん Duke Ellington の代表曲であり、もともとは 1940 年の “Never No Lament” が原題であった。この原題は The Blanton-Webster Band と称され、エリントン楽団がもっとも充実していたとされる 40 年代の演奏を集めた…

Legrand Jazz

ミシェル・ルグランがハネ・ムーンも兼ねてニューヨークに滞在したときの 1958 年のアルバム “Legrand Jazz” から。スタンダードをアレンジする力は Gil Evans に比肩する才能である。ところでさらに迂闊なことに山田宏一さんと濱田高志さんが共著で『シネマ…