全称命題と存在命題の扱いに慣れるために, 以前解いた問題を見直してみる.
※ 2 つ前の記事 「便利な(?) 論理演算」からの続きである.
【問】
は定数とする. つの不等式
,
を同時に満たす整数 が存在し, かつそれが自然数のみになるとき, の値の範囲を求めよ.
【解】
与えられた二つの不等式を整理して,
問題の条件から (前件の真集合が後件の真集合の部分集合である条件を求めることに対応して),
(最後の上の式)
(下の式)
そもそも, なので, 恒真である.
したがって,
の存在条件 (前件の真集合が空集合でないという条件に対応する) は,
※ とおくと,
実際, かつ を仮定すると, となって, に矛盾する. 逆は明らか.//
したがって, 求める条件は,
//
【問】
と は同値であることを証明せよ.
【解】
()
となるように を取れば成立する (稠密性より, このような はとれる).
()
//
※
同様にして,
同様にして,
なお,
である. ところが, 以下の場合には,
となって同値変形ではなくなる. 同値変形にする場合は,
と改名する.
※ 練習