ここでは, 線型代数の知識を用いることなしに, 直線
が平行となる条件を求めてみる.
上の つの方程式が直線を表わす条件は,
※ 中括弧 は 「かつ」を意味する.
ここで,
だから, 次のように場合分けすると, すべての場合を排他的に場合分けできる.
※ 縦線 は 「または」を意味する.
A) のとき:
について解いて,
である.
B) のとき:
このとき, となる.
は,
となって, 軸に平行である.
は,
となり, 軸に平行とはならない.
したがって, この場合,
※ とすると,
だから,
したがって,
となる. をいちいち書くのは煩わしいので, 大前提として省略しているのである.//
対偶を取れば, 同値な命題の否定はまた同値であるとすぐにわかる. 否定したものを再び大前提で制限して,
C) の場合:
先程の B) の場合と同様に議論できる.
D) の場合:
は, ,
は,
となり, 直線は平行である.
また, このとき が成立.
したがって,
以上 A), B), C), D)より,
である.