いつの頃からこの種の問題を扱うようになったか知らないが, 数 の不等式のところで, 整数解を何個持つ云々という類いの問題があるのだが, そこに挙げられている解法については唖然とした. こんな風に解かないといけないものなのだろうか. 自分にはとても真似できない複雑さである. ということで, 少し自分なりに解いてみる. なお,
の論理的否定は,
であるといったようなことぐらいは使わせてもらう.
【問1】
不等式 を満たす整数
が
だけであるとき, 定数
の範囲を求めよ.
【解】
であればよい.
より求める の範囲は,
である.//
【問 2】
は定数とする.
つの不等式
,
を同時に満たす整数 が存在し, かつそれが自然数のみになるとき,
の値の範囲を求めよ.
【解】
与えられた二つの不等式を整理して,
問題の条件は次と同値である.
以上より,
である.//
【問 3】
不等式 を満たす
の整数値が
個のとき, 定数
の値の範囲を求めよ.
【解】
与式を整理して,
問題の条件より,
これから,
【問 4】
不等式 を満たす
の整数値が
個存在するとき, 整数
の値を求めよ.
【解】
与式から,
は整数だから,
も整数. したがって,
を充たせばよい. 上式から,
したがって,