大谷翔平の打率 を 割 厘 というのは, 打あたり安打が 打と考えるのが自然だからだろう.
同じように百分率で表された割合は, 単位あたりで考える方が自然な気がする. たとえば, の食塩水は, あたり食塩が 含まれていると考えた方が自分にはとっつきやすい.
こういったことはあるが, 「単位量あたりの大きさ」と「割合」の考えかたに大きな違いはない. ただ「割合」で学ぶことは同じ単位 (量) 同士に限り, 割り算をすると という数になってしまうということである. つまり同じ量同士だから 倍として数が測定できるのである.
【問】
1. の食塩水 のうち を捨て, 残りの食塩水に水を 入れてよくかき混ぜた.
2. さらにその食塩水のうち を捨てて、残りの食塩水に水を を入れてよくかき混ぜた.
3. この食塩水のうち何 かを捨て, 残りの食塩水に同じ量の の食塩水を混ぜてよくかき混ぜたところ, の食塩水になった. 何 の食塩水を取り出しましたか.
【解】
1. 食塩の量が *1 になったということだから になった.
2. 食塩の量が になったということだから になった.
3. の食塩水を同じ量の の食塩水にすると, 含まれる食塩の量は食塩水 あたり 増える. の食塩水 が の食塩水 になると, 含まれる食塩は, 増えているから, 食塩水 の入れ替えが必要である.
*1:なぜか分数でいうときには “×” という意味だろう 「倍」をつけない.