数学の問題はこれ以上記事にするようなものはないので, 理科の問題を見た. 理科の問題はやさしいので, 油断して (あるいは長い問題文にウンザリして) 問題をよく読まないで解答をしさえしなければ完答できると思う. 馬鹿らしくなって雑になってしまうようなところに罠が仕掛けてあることがよくある.
理科の受験対策をしていて不思議だったのは, 「過不足なく反応する」というタイプの問題の正答率が異常に悪かったことである. それでグラフまで書いて説明したのは楽しかったが, 下の問題 (一部割愛している) は, もともとグラフまでついているので無事解答できたのではないかと思う.
【解】
ア) もちろん i) の領域では不足している反応物は酸化銅であり, ii) の領域で不足している反応物は炭素である. i) では過ぎている炭素と生成物の銅が残り, ii) では過ぎている酸化銅と生成物の銅が残る.
イ) 反応物が「過不足なく」反応したのは, グラフの折線の屈曲点である酸化銅が 4.0 g のところである. したがって, 炭素 0.30 g と過不足なく反応するのは酸化銅 4.0 g である. このとき, グラフから二酸化炭素は 1.1 g 生成したので, 質量保存の実用法則により銅は,
4.0 + 0.30 − 1.1 = 3.2 (g)
生成した.
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