ノリの悪い日記

古今東西の映画、ポピュラー音楽、その他をいまここに交錯させながら随想します。

2023 年度神奈川県公立高校入試問題から (2)

前の記事に引き続いて空間図形の問題をやってみた. いつも思うのだが, 神奈川県の空間図形の問題は例年つまらないものが多い. この問題も, 平面図形の中線定理を適用するだけである. なお, 中線定理は「平行四辺形の  4 辺の平方和は, 対角線の平方和に等しい」と同じである.

【解】
ア) 底面積は  16\pi, 側面積は  40\pi. したがって,  56\pi.

イ)  \angle EOB = 120^\circ だから,  BE = 4\sqrt{3} である.  \triangle EBC に中線定理を適用すると,

 BE^2 + EC^2 = 2( ED^2 + DB^2)
 48+ 100 = 2( ED^2 + 25)

したがって,  ED^2 = 49 となって,  ED > 0 から,  ED = 7

 D から AB に垂線を下ろして求める方法もある.

ウ) 母線  CA, 弧 \stackrel{\frown}{AE} , 母線 ECで囲まれた領域を除いて側面を展開した扇形を描いて見ると, 中心角は 120^\circ であることが, すぐに計算できる.  EA = 10\sqrt{3} だから, 中線定理を適用して,

 EC^2 + EA^2 = 2( EF^2 + FA^2)
 100 + 300 = 2( EF^2 + 25)

したがって,  EF^2 = 175 となって EF > 0 から,  EF = 5\sqrt{7}

F から  AE に垂線を下ろして求める方法もある.


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