山中貞雄監督が日活京都撮影所で撮った大傑作『丹下左膳餘話 百萬兩の壺』(1935) で櫛巻お藤を演じた新橋喜代三が、1934〜5 年に録音した音源が傑作集として下にある。喜代三が劇中で唄っている、山中貞雄作詞の『櫛巻お藤の唄』も部分的だが収録されている。鹿児島随一の売れっ子芸者だった新橋喜代三が上京したのは 1931 年で、1937 年には作曲家の中山晋平と結婚して引退しているので歌手としての活動期間はごく短い人である (ただし中山の死後、活動再開した)。最後の『鹿児島小原良節』は鹿児島芸者時代からの持ち歌で、この人が全国区で大ヒットさせたのである。
その他の曲は総て独立音源があるので、収録順に挙げておく。
1935:
お傳地獄の唄:
赤城の唄:
櫛巻お藤の唄:
(独立音源はインターネットにはなし)
明治一代女の唄:
唐人お吉:
1934:
鹿児島小原良節: