プリシラ・レインの出演した映画というとアルフレッド・ヒッチコック監督の『逃走迷路』(Saboteur, 1942) を思い出す人もいるかもしれないが、個人的にはフランク・キャプラ監督の最良の作品の一本である『毒薬と老嬢』(Arcentic and Old Lace, 1944) で、ケイリー・グラントの相手役をしていたのが最も印象に残っている。
この映画、1944 年米国公開だが、実際には 1941 年に撮影されている。この時期のコメディって秀逸なものが多い。ちょっと思いついて挙げるだけでも、ジョージ・キューカー監督の『フィラデルフィア物語』(The Philadelphia Story, 1940)、ハワード・ホークス監督の『教授と美女』(Ball of Fire, 1941)、プレストン・スタージェス監督の『レディ・イヴ』(The Lady Eve, 1941)、『サリヴァンの旅』(Sullivan’s Travel, 1941)、アルフレッド・ヒッチコック監督の『スミス夫妻』(Mr and Mrs Smith, 1941)、エルンスト・ルビッチの『淑女超特急』(That Uncertain Feeling, 1941)、ルビッチ監督の『生きるべきか死ぬべきか』(To Be or Not To Be, 1942), スタージェスの『結婚五年目』(The Palm Beach Story, 1942), ルネ・クレール監督の『奥様は魔女』(I Married a Witch, 1942)、ルビッチの『天国は待ってくれる』(Heaven Can Wait, 1943)、スタージェスの『モーガンズ・クリークの奇跡』(The Miracle of Morgan’s Creek, 1944)といった具合であり、まさに黄金時代である。
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