この曲が挿入歌として使われたアーヴィング・カミングズ監督の『1938 年のヴォーグ』(Walter Wanger’s Vogues of 1938, 1937) は、本編を見たことがなく、下にあるクリップを見たきりである。
したがって、周辺的な事実しかわからないのだが、ともかく、マックス・ファクターが開発したカラー映画用のメーキャップ製品が初めて使われたのがこの作品である。この頃、ファッション雑誌『ヴォーグ』がカラーのモード写真を掲載し始めており、それに対抗しようとして (当時のハリウッドはファッションの先端でもあった)、ニューヨークのファッション・モデルをハリウッドへと送りこんで作った。カラー再現は加色法のテクニカラーで、カラー・コンサルタントはナタリー・カルマス、撮影はレイ・レナハンである。
この映画を製作している、ウォルター・ウェンジャーは、非常に知的であったことで知られている独立/契約プロデューサーであり、彼が製作した映画はちょっとあげるだけでも『駅馬車』(1939)、『果てなき船路』(1940)、『暗黒街の弾痕』(1937)、『スカーレット・ストリート』(1945)、『扉の蔭の秘密』(1947)、『歴史は夜作られる』(1937)、 『海外特派員』(1940) といった作品がある。この映画に出演しているジョーン・ベネットと 1940 年に結婚し、1951 年にベネットが彼女のマネージャと浮気している現場を見て激昂し、そのマネージャの股間をピストルで撃つというスキャンダルを起こしたことでも知られている。
※ 演奏は一部の紹介に留まる。
1937:
Shep Fields:
Guy Lombardo and His Royal Canadians:
1938:
Teddy Wilson:
Fats Waller:
1945:
Peggy Lee:
Count Basie:
1947:
Ella Fitzgerald:
1948:
Doris Day:
1956:
Chet Baker:
1957:
Stan Getz and Gerry Mulligan:
Louis Armstrong and Oscar Peterson:
1963:
Anita O'Day:
I saw you last night and got that old feeling
When you came in sight, I got that old feeling
The moment that you danced by, I felt a thrill
And when you caught my eye, my heart stood still
Once again I seemed to feel that old yearning
And I knew the spark of love was still burning
There'll be no new romance for me, it's foolish to start
For that old feeling is still in my heart