ノリの悪い日記

古今東西の映画、ポピュラー音楽、その他をいまここに交錯させながら随想します。

My Man

記憶を捏造することがあるので自信はないのだが、米国のゼロックスを買収した発表があったばかりの企業が、過去に販売していたカセットテープの 80 年代後半の CM に斉藤由貴が出演していて「ビリー・ホリデイ様、あなたの哀しさが少しわかったような気がします」とやっていたときに流れていた曲は、1948 年録音の “My Man” で、

Oh, my man I love him so

と転調する部分だったと思う。

Billie Holiday が歌ったこの曲は、もともとはフランスで Mistinguett によって歌われた “Mon Homme” である。

それが、ジーグフェルド・フォリーズで、1921 年頃に、Fanny Brice によって英語で歌われ、1922 年にはレコードにもなった。

こちらは、かなり後の 1938 年のラジオ放送の録音である。

Fanny Brice をモデルにした “Funny Girl” の Barbra Streisand による “My Man” 。

※ ビリー・ホリデイは “My Man” を計三回録音している。最初は 1937 年。

次が上で紹介した 1948 年。最後が 1952 年のもの。

ライヴでは 1956 年のカーネギー・ホールの録音があるが、YouTube では見つけられなかった。代わりに同年の別のライヴをあげておく。

追記: カーネギー・ホールの録音があった。素晴らしい。