知らない人はいないと思うけど、ディック・ミネの『ダイナ』(1934年12月) を下に挙げておく。戦前の日本に国内外 50 種類以上存在したと言われる『ダイナ』の中でもっともヒットしたものである。1929年に上海に渡り、テディ・ウェザーフォードにジャズを師事した南里文雄のトランペットが最初にサッチモの『ウエスト・エンド・ブルース』(1928) の出だしの部分をアドリブで奏でるとともに、後半のリズムが上がる部分のアドリブは短いながらも戦前でもっとも卓越した演奏と言われている。
※参考: サッチモの『ウエスト・エンド・ブルース』とテディ・ウェザーフォードの演奏。彼は、昨年日本で亡くなったチャールズ・トンプソンとバック・クレイトンを介して関係があるんだが、そんな話題は「退屈な」平成日本ではノリが悪そうなのでしない。
あきれたぼういずの『ダイナ狂想曲』は、戦後のものが YouTube にある。戦前のものは削除されたようで見当たらない。
※ 戦前 (昭和 14 年) 版のものが再び投稿された。