ノリの悪い日記

古今東西の映画、ポピュラー音楽、その他をいまここに交錯させながら随想します。

つるかめ算 (2)

前の記事のちょっとした補足である。つるかめ算の解き方が、「全部つるだとすると」「全部かめだとすると」式で、なぜ「つるもかめも足が 2 本だとすると」「つるもかめも足が 4 本だとすると」と仮定しないのかが不思議だった。昭和初期 (1929) の算数の本にある「鶴龜算」を調べたら、実は後者のように仮定する解き方も教えられていたことがわかった。しかし、上図を見るとわかるように、その説明の仕方はなんとかめの二本の足を刃物で切り落とすというものである! 普通、子供にこんな残酷な説明はしないだろうから、「全部つるだとすると」「全部かめだとすると」式が主流になったのだと思う。しかし、考え方は「切り落とす」方が素直だと思う。ただ、残酷路線でいくならついでにつるの足も 2 本切り落として、残った足を数える「血まみれ鶴亀算」があってもいいのにとも思う。