年, 京都大学の問題.
【問】
【解】
図を描いてみれば, すぐにわかるように, 外心は で, 外接円の半径は,
である (
が
にあるときは正三角形である).
点 の座標を
とおく. また, 垂心 の座標を
とおく.
は,
から,
へ下ろした垂線上にあるから,
のとき, 垂心は点
なので,
.
とすると,
の傾きは,
だから, から
に下ろした垂線の傾きは,
となる. したがって,
この式に, を代入して,
したがって, となる (
のときもみたす).
から,
,
なので, 垂心
は,
,
で,
の円周上を動く.
//
※ 以上のように解いたが, 実は記事 のオイラー線を知っていれば, この問題はほとんど計算しなくてよいのである. 問
で外心の座標を求めさせているのは, オイラー線への誘導と考えられるだろう.
三角形 の重心
の座標は, すぐに求めることができ,
となるが, オイラー線は,
ということに他ならないから,
である. なお, が正三角形のときは, もちろん, 外心, 垂心, 重心は一致する.
//
※ 念のため, 記事 のオイラー線の部分を再掲しておく.
正三角形を除く三角形の外心 , 重心
, 垂心
はオイラー線と呼ばれる同一直線上にあり,
は線分
を
の比に内分する.
,
,
は
の重心
を中心とし,
,
,
をそれぞれ相似比
で中心相似変換したものだから,
と
は相似の位置にある (したがって
と
は相似である). ところが,
の垂心
は,
の外心
と一致する. よって題意が成立する.//