を題材に, 関連事項を確認する. まず, ヴィエトの解法として知られる 角関数を使った 次方程式の解法である. すでに, 積分の記事で扱ったが 倍角の公式は,
であった. とおいて最初の方程式に代入してみると,
となるので, と定めて,
である を の範囲で求めると, なので,
つまり,
となる. したがって求める は,
である. ここで,
とし, とすると,
となって, 前の記事の問 の別解となる.
※
記事 の恒等式は, 複素数の範囲で, 次のようにすべて 次式にまで分解できる.
ここで, の 乗根 () を
と定めることにする.
これを利用して, を解くには, 上式で, を の方程式とみて,
をみたすとよい. を とみて, , は
をみたす. この解は,
であるが,
なので,
であり, , として, ひとつの解を
のようにとる. 恒等式から,
または,
または,
だから, は, それぞれ,
となって,
, ,
と求まった.
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※ の因数分解には様々な方法がある. 行列式を使うのは簡便である.
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