年東大理科後期の問題.
【解】
円 の方程式を
円 の方程式を
とする. 題意から と
は同心円ではないとしてよい. 平面上の点
について, 円
,
の方べきが等しくなるときの軌跡を求める. つまり,
これを整理すると,
となり, 軌跡は直線となる. 点 ,
は, 円
,
双方の円周上の点なので, 方べきはともに
で, したがって, 軌跡は直線
である.
円 は円
,
に直交する (交点における接線が各円の中心を通ることと必要十分である) ことから, 上図で
,
は, それぞれ 円
,
への接線であり,
であることから方べきの値は等しい. したがって, 中心
は直線
上にある.
は, 線分
の垂直
等分線であり (中学校で習った基本作図), 垂線の足を図のように
とする (
).
は直角三角形で, 最大辺は斜辺だから,
したがって,
ゆえに
また, 方べきの定理から,
で, から,
となり, 問の命題が成立することが証明された.
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