単なる連立方程式の問題. いきなり解を求めるのではなく, 同次式にしてまず比例式 (連比) を求めるというのは, ありがちである. 比例式が求まってしまえば, あとは定石通り. ちなみに超初歩的だが, は かつ かつ と同値だが, たとえば, と があれば, は自動的に出てくるので, つは過剰な条件なのである. 不等式の とき, なぜ かつ でよいのかも同じように考えればよい.
【問】
, , は相異なる実数とする.
を, , , について解け.
【解】
これから, , をひとつの変数とみて, 元 次連立方程式を解き, 結果を比例式の形にする *1.
とおいて,
を得る. これから
つまり,
, , は相異なる実数なので,
したがって, となる. よって,
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もう一題は, 単なる因数分解の問題.
【問】
を因数分解せよ. (回答欄を見ると、係数の穴埋めになっていて、上の式は有理数の範囲で、 次式 つと 次式 つに分解することになっている.)
【解】
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さらにもう一題は, 単に円の方程式を求める問題.
【問】
点 , , を通る円の方程式を求めよ.
【解】
円束の方法 *2 より求める. 点 , を直径の両端とする円の方程式は, 直径の円周角が であることから, 内積を使って,
である. 根軸となる直線 の方程式は,
である. したがって
とおいて, 点 の座標を代入すれば,
から, .
したがって, 求める円の方程式は,
である.
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