逆関数の積分というのは, 次のようなからくりになっている.
求める逆関数の積分を
とする. で置換積分することを考える. すると, だから,
であり, したがって,
となる. これを部分積分すると,
となる. (定積分で面積計算するときなど, この式が役立つことがある. 図形的意味は明らかだろう.)
であり, さらに,
を原始関数 で表わすことにすると,
を得る.
たとえば, () を考えると, で, 逆関数は, なので,
となる. 前の記事の最後の例では,
を求めておいて,
となる. の部分は, 図形をイメージすればすぐにわかる.
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