の因数分解をするのに, 平方完成すればよいという解説があって, それはその通りだなあと思ったんだけど, 別解として, いわゆる「とってがけ」の逆をやる方法があるんではないだろうかと思った.
は でも でも割れ, したがって で割れるから, つの数の最大公約数は である.
元の式の因数分解をするかわりに,
として, 両辺を で割ると,
したがって, もとの式の解は, 定数項に をかけて,
である. //
※ 巷で「とってがけ」とか言われているのは, たとえば,
を「たすきがけ」で因数分解するかわりに,
を求めておいて,
とするやり方のことをいう.//
※ のような場合は,
*1, で互いに素である.
つの解を , とし, とすれば,
だから, 互いに素である の可能な組合せは,
, , ,
しかない. したがって
とわかる. //
*1: の倍数の判定は の位以上の数字から, の位の数字の 倍を引けばよい. この場合は, が の倍数であることを確認すればよい. あるいは, は で割れるから, が の倍数であることを利用してもよい.