Overleaf を使わせてもらって, テキストを作るのに忙しかったのでブログは暫くお休みしていた.
記事 () を書いてから, その後を書いていなかった. 記事 () では以下の証明まで終わっている.
の内心を とする. また の外接円の半径を , 内接円の半径を とする. の延長が, 外接円の周と交わる点を とすれば,
である.
外心を とすると, 方べきの定理から,
となって, いわゆるオイラー・チャップルの定理が得られる.
オイラー・チャップルの定理から, が成りたつこともすぐにわかる. 等号が成立するのは, のとき, すなわち三角形が正三角形となるときである. もっとも, この不等関係は, 前の記事から, 点円とは, 三角形の各辺の中点を結んだ三角形の外接円で, その半径は, だったことからすでにわかっていたことである. つまり, もとの三角形の 辺と交わる円は, 明らかに内接円の半径より大きいので, である.
ポンスレの閉形定理は以下のようになる.
円 , があるとき, 円 に内接し, 円 に外接する三角形が つあれば, このような三角形は無数にある.
円 の周上の任意の点を とする. 直線 が円 の周と交わるもうひとつの点を とする. を中心として, 半径 の円が, 円 の周と交わる点を , とする.
は明らかに の 等分線である.
だから, は の 等分線である.
したがって, は, の内心でもある. の内接円の半径を とすると, オイラー・チャップルの定理から,
となるが,
でもあるので, 結局,
である. は円 の円周上の任意の点であるから, このような三角形は無数にある. //