ノリの悪い日記

古今東西の映画、ポピュラー音楽、その他をいまここに交錯させながら随想します。

陥没地帯 (66)

シオン (紫菀)。神奈川県には自生していない。背が 2m ぐらいになる。

サネカズラ (実蔦)。「さ寝」(男女が一緒に寝ること) の音の響きをもつことと、蔓であり「絡む」「長い (待ち遠しい)」の類推もあって相聞歌ではよく使われる。また、「葛を繰る (たぐり寄せる)」から「くる」という音にも掛けられるようだ。たとえば、本居宣長の『玉勝間』十一の巻は「さねかづら」と名付けられているが、最初にあげられている歌は次のようなものである。「待つも苦しや」と「暮るゝ夜ごとに」の「くる」という音にさねかづらが掛けられているのだと思う。

こぬものを 思ひたえなで 
さねかづら
まつもくるしや くるゝ夜ごとに

バラ。

筒井康隆の『ダンシングオールナイト』をまだ読んでいるというか、聞いている。ドン・アスピアス楽団の『南京豆売り』は本当に「マーメー」と聞こえる。


1931 HITS ARCHIVE: The Peanut Vendor - Don Azpiazu (Antonio Machin, vocal)

レス・ポールの『ノラ』。たしかに『世界は日の出を待っている』は、レス・ポールとメリー・フォードのものより他の演奏の方に印象的なものがあると “The World Is Waiting for the Sunrise” の記事を作ったときに思った。日本だとなんといっても角田孝の演奏がよいと思う。


Les Paul - Nola (1950)


Takashi Tsunoda, Fumio Nanri - THE WORLD IS WAITING FOR THE SUNRISE