前回に引き続き、それではカントウヨメナと思われるものはないか、カワセミがきていた水辺をもう一度探したら、もしかしたらそうかもしれないと思うものがあった。舌状花の色が紫がかっているのはユウガギクにも数は多くないが希というほどではなく存在するのであてにはならない。結局、枝分かれが少なく、花がついている側枝が短かい (20 cm 未満) のでカントウヨメナと思ったのだが、数が少ないので群として比較できておらず、たまたまかもしれない。
ワレモコウ。名前の由来には諸説あるが、平安朝に御簾 (みす) の上方にかけられた帽額 (もこう)にあった紋様からきているという説がもっとも素直に了解できる気がする。つまり「割れ帽額」。いずれにしても語源がはっきりしないので、様々な漢字があてられ「吾亦紅」のような秀れたものが生まれたのだろう。
ママコノシリヌグイ。茎や葉柄だけでなく葉の裏側の主脈にも刺がある (茎にある刺は下向き)。タデ科なので托葉があり、茎を抱いている。双子葉植物であるが、萼と花弁の区別がつかない 5枚の花被片(先の方がピンク) を有する。