ペンステモン。
ヤブカンゾウかなあ。
【問】
を自然数とする。 を とおくとき、 をみたす整数 について、二項係数 は偶数であることを示せ。
以下の条件をみたす自然数 をすべて求めよ。
条件: をみたすすべての整数 について二項係数 は奇数である。
【解】
はじめに:
記述を簡単にするために、次の関数 を以下のように定義して使用する。
定義:
自然数 を素因数分解したとき、素数 の指数を で表す。
例:
これから、
となるが、
(は正の奇数)
とおくと、
から
となるので、 は偶数である。
の場合には、
で は任意の自然数 で奇数になる。そこで、任意の で 「 が奇数になる」ことを考える。
そうすると、
と表したとき、 が奇数になることと、上式の分母、分子の素因数 が約分されてすべて消えることは同値であることがわかる。
このことから、任意の で「
である」ことは が奇数であることと同値である。
さらに上の条件と、任意の で、「
が成立する」(★) ことは同値である。
(以下その証明)
★ が必要条件であること:
のとき だから成立する。
のとき が成立すると仮定すれば、 のとき
となって成立する。
★ が十分条件であること:
明らか。
(証明終わり)
そこで、 の条件を求めるために、まず ★ の条件が成立するとする。
任意の を
( は正の奇数)
と表せば、★の条件から、
( は正の奇数)
と書けるので、
となり、これを
( は正の奇数)
と比較すれば、 は奇数同士の和で偶数なので、任意の で、
となる。ここで、上の正の奇数 が だと仮定すると、
を満たす がとれて、任意の で、
であることと矛盾するので、 である。
以上から、★ の条件が成り立つとき、 を任意の自然数として、 は、
で表されることが必要である。
逆に ( は任意の自然数) であるとき、★ の条件が成立することを示す。
であるが、任意の を
( は正の奇数)
と表すと、 で調べたように、 である。したがって、
とできるが、 は奇数であることから、
となって、★ が成立するに十分である。
以上から、問題の条件と
を任意の自然数として、
と表せることは同値である。
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