ナツツバキ (夏椿) の花が咲きはじめた。日本では夏椿が沙羅樹に擬せられてきた。夏椿が一日花で、朝咲いて夕方には花全体が落ちることを具体的な経験として知っていなければ、平家物語の有名な「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす」も、森鷗外の詩『沙羅の木』もじゅうぶん理解できているとはいえない気がする。
エキノプシス属のサボテンの花。いわゆるウニサボテンの花である。
ヤマグワの実が熟していた。公園には子供達もいたが、誰も実を口にしそうもないので自分でいくつか口にしてみた。甘くて美味しかった。手も赤くなった。唱歌の「山の畑の桑の実を、小籠に摘んだはいつの日か」なんてフレーズは生々しい具体性を喚起することはなく、いまや歌詞にそうあるから、という数学記号となんらかわらない操作をするにすぎないものなんだろう。
ビワの実も熟してきた。
朴の木は見つけたが、花はつきそうにない。しょうがないので今年はタイサンボク (泰山木) の花で我慢しよう。この花を見ると通っていた小学校 (の校庭) を思い出す。
スターチス。和名はハナハマサジというらしい。
クリの花。
ザクロの花。
ハイビスカス。
オレンジユリ。
ヨウシュヤマゴボウ (洋種山牛蒡) の花。実を潰して草木染をする人がけっこういるなあ。