アルフレッド・ヒッチコック監督の英国時代の作品 『暗殺者の家』(The Man Who Knew Too Much, 1934) の自身のリメイクである『知りすぎていた男』(The Man Who Knew Too Much, 1956)
の前年に作られた、チャールズ・ヴィダー 監督で、ジェームズ・キャグニーも出演したルース・エティングの伝記映画『情欲の悪魔』(Love Me or Leave Me, 1955) は、日本では 2017 年 (!) にやっとDVD 化されたに過ぎない。この映画を見てもいないのにドリス・デイをまともに追悼することが、はたして可能なのであろうか?
そして 3 ヶ月ほど前にお亡くなりになったスタンリー・ドーネン監督とともにドリス・デイを追悼するに相応しい『パジャマ・ゲーム』(The Pajama Game, 1957) は未だこの国では DVD 化されてすらいないのだ。
※ ゴダールはこの映画を「最初の左翼的オペレッタ」!と評した。批評家時代のゴダールは明らかにドリス・デイが好きだと思われ、「世界中のすべてのサブリナをもってしても、ただ一人のドリス・デイには決してかなわない」などと書いているし、『知りすぎていた男』のときには、「ヒッチコックのヒロインたちのなかに、これほど見せかけからほど遠い涙を流した者はほかにはいない」などと非常に肩入れしている。なお、ゴダールの映画 『メイド・イン・U.S.A』(1966) には小坂恭子が「ドリス・ミゾグチ」という役名で出演している。
※ マイケル・カーティス監督の映画『夢で逢いましょう』(I'll See You in My Dreams, 1951) のクリップ。この映画は、作詞家 ガス・カーン (Gus Kahn) の伝記物で、"Makin' Whoopee" は 1928 年に エディ・カンターが唄った。同じミュージカル "Whoopee!" で Ruth Etting によって歌われた "Love Me or Leave Me" もガス・カーンの作詞。 //
※ 敗戦直後の多くの日本人が魅了された『センチメンタル・ジャーニー』とともに、第二次世界大戦終了直後にヒットした (ドリス・デイが歌ったのは 60 年代)。
オリジナルのレス・ブラウン楽団の『センチメンタル・ジャーニー』:
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