ノリの悪い日記

古今東西の映画、ポピュラー音楽、その他をいまここに交錯させながら随想します。

母音 /ʌ/

スタンダード曲を聴いていると “love” という単語がもの凄い頻度で出てくるので、さすがにlove の母音である /ʌ/ の音はいいのではないか。「あ」の音に近いがもう少し喉の奥で鳴らす音である。最近の母音図を見ると /ʌ/ を円唇にすると /ɔ/ になるような位置になっている。

ところで、/ʌ/ は、90 %以上は文字 "u" で発音するのである。文字 a を /ʌ/ と発音することはないと思って良い。文字 o を /ʌ/ と読む単語は 70 ~ 80 語ぐらいらしい。これは昔の印刷の関係で u を o で印刷したためらしいが、そんな講釈よりも実際に 70 〜 80 語なら、文字 o を /ʌ/ と読む単語の完全な一覧表はあっても良いではないかと思うのだが、探し方が悪いせいか見つけられていない。以下のものは完全な一覧ではなく、米語を基準に優勢発音でないものは除いている。一番よく出現するのは、文字 m, n, v の前の o である。

文字 m の前:
accompany, become, comfort, comfortable, comforter, compass, company, come, comely, some, someone, something, stomach, Colombia, Montgomery, Somerset

文字 n の前:
among, amongst, done, front, honey, money, monger, mongrel, monk, monkey, month, none, one, once, onion, son, sponge, ton, tonne,  tongue, won, wonder, wonderful, London, Monday

文字 v の前:
above, coven, covenant, cover, coverage, covet, covey, discover, dove, glove, govern, government, hovel, hover, love, lover, oven, plover, recover, shove, shovel, sloven, slovenly 

その他の文字だと以下のような場合である。

文字 th の前:
another, brother, mother, nothing, other,  smother

その他の文字の前:
amok, color, does, dozen

また、次の単語は、母音文字が o 一文字でないが、/ʌ/ と読む例である。

blood, flood, enough, rough, roughen,  young, tough, slough (抜け殻の方), country, couple, couplet, cousin, double, southerly, southern, touch, trouble, Douglas

ついでに、文字 u は、母音文字だと思いきや、子音 /w/ として読むときがある。

acquire, acquaint, adequate, aquiline, assuage, conquest, cuisine, distinguish, equal, frequent, guano, Guam, iguana, language, liquid, persuade, quarrel, quality, quantity, queen, question, quick, quiet, quite, require, suave, suite, square, squirrel, tranquil

なお文字 'u' が黙字になる場合、その前の子音は 必ず /k/ または /g/ になっている。
guarantee, guard, guardian, guerrilla, guess, guest, Guinea, guidance, guide, guilty, guillotine, guitar, conquer, liquor, liquorish, analogue, dialogue, league, monologue, plague, antique, baroque, grotesque, picturesque, Romanesque, technique, vague, biscuit, circuit