ベニー・グッドマン楽団によるカーネギー・ホールでの新年 (1938) コンサートでは、 “Blue Reverie” が気に入っている。前の記事とは別のクリップで再掲する。
誰が聞いてもデューク・エリントン色濃厚であるがその通りで、ソロを演奏しているのは、Johnny Hodges (as), Harry Carney (bs), Cootie Williams (tp) というデューク・エリントン楽団の錚々たる面々である。もともと、この曲はデューク・エリントンと Harry Carney が作曲し、Cootie Williams and his Rug Cutters によって 1937 年 3 月に録音された。下がその録音である。
このグループのメンバーを以下に見ると、要するにエリントン楽団からのサブセット、小編成グループである。
Duke Ellington (p, dir), Cootie Williams (t) , Tricky Sam Nanton (tb), Johnny Hodges (as / ss), Harry Carney (bs, cl), Hayes Alvis (b) , Sonny Greer (d)
以下は、Cootie Williams and his Rug Cutters の別の録音である。
1937:
Pigeons and Peppers:
1939:
Boudoir Benny:
このように Duke Ellington Orchestra ではない名前が使用されて録音されているケースは他にもあって、そこでは以下のような名称が見られる。ビッグ・バンドで演奏する前の実験集団という側面があったのかもしれない。
- Duke Ellington’s Sextet
- Rex Stewart and His 52nd Street Stompers
- The Gotham Stompers
- Barney Bigard and His Jazzopaters
たとえば、Bernard Addison のギターを加えてリリースされた 1937年の “Alabamy Home” なんかは、“The Gotham Stompers” という名前が使用されている。
Tough Truckin’ ( 1935, Duke Ellington’s Sextet):
Indigo Echoes (1935, Duke Ellington’s Sextet):
Rexatious (1936, Rex Stewart and His 52nd Street Stompers):
Lazy Man’s Shuffle (1936, Rex Stewart and His 52nd Street Stompers):
Caravan (1936, Barney Bigard and His Jazzopaters):
Clouds in My Heart (1936, Barney Bigard and His Jazzopaters):
Frolic Sam (1936, Barney Bigard and His Jazzopaters):
※ Johnny Hodges は、1951〜55 年の間、エリントン楽団を離れ、自身のバンドを率いたが、“Johnny Hodges and his Orchestra” という名前自体はすでに30 年代に使われている。
Swingin’ in the Dell (1938, Johnny Hodges and His Orchestra ):