12 平均律は時計と同じで1時間が半音 1つ分に対応している。12 と 5 の最大公約数は 1 なので、半音 5 つずつ(完全 4 度) 進めばいつかは平均律を構成する 12 音すべて回れる。これが ジャズのコード進行でよくあるパターンだが、コルトレーンの “Giant Steps” なんかは 4 つずつ(長 3度) である。そうすると 12 の数字の内、3 つしか周れないから、別の音を回るには 4 の剰余系でシフトさせる必要がある。Ella Fitzgerald のピアノ伴奏でもよく知られた名手 Tommy Flanagan が頭で理屈はわかっていても高速の演奏が難しすぎてアドリブが出来なくなったことでつとに有名な 1960 年の “Giant Steps”。
同じような進行が Bメロにある “Have You Met Miss Jones?”。50 年代の曲と思っていたら、これも、もともと 30 年代である。
1937:
Lorenz Hart:
Richard Rodgers:
1937-8:
Benny Goodman:
1938:
Carroll Gibbons:
1947:
George Shearing:
1953:
Art Tatum:
Stan Getz:
1954:
Tal Farlow:
Johnny Smith:
1955:
J. R. Monterose:
1956:
Ben Webster w/ Art Tatum Quartet:
Bing Crosby:
Colemn Hawkins:
Joe Mooney:
1957:
Ella Fitzgerald:
1958:
Anita O’Day:
1959:
Lucky Thompson:
Ted McNabb:
1960:
Anita O’Day:
1961:
Sarah Vaughan:
Frank Sinatra:
1963:
McCoy Tyner Trio:
1964:
Oscar Peterson Trio: