1924年にBix Beiderbecke がいたWolverines 楽団の演奏による “Riverboat Shuffle” がホーギー・カーマイケル作曲の最初の録音である。ホーギー・カーマイケルが最初にビックス・バイダーベックと会ったのは、1922 年頃とされている。
Ethel Waters w/ Ed Mallory and his Orchestra “Old Man Harlem” (1941):
“The Aba Daba Honeymoon” (1951):
Helen Ward が歌っている “Heart and Soul” (1938):
“Ole Buttermilk Sky” (1946):
“One Night in Havana” (1928):
“My Resistance Is Low” (1951):
“Huggin’ and Chalkin’” (1947):
Mildred Bailey w/ the Dorsey Brothers “Snowball” (1933):
Jack Teagarden & Johnny Mercer w/ Paul Whiteman & His Orchestra “The Old Music Master” (1943):
“Ginger and Spice” (1946):
Jo Stafford “The Nearness of You” (1956):
※ 過去の記事で映画『脱出』のことはすでに触れている。
蓮實重彥『随想』から。
戦後にアメリカ映画を見始めたわたくしは、この地味な男が「スターダスト」の作曲家とは知るよしもなく、もっぱら味わいのある脇役の一人だと思っていた。誰もがアメリカ的と想像しがちなおしつけがましい明るさとは異なり、めったに喜怒哀楽を他人には見せない彼の寡黙な容貌に惹きつけられたのである。知的というのとは違うが、何かを諦めてしまっているようでいて冷笑的なところはかけらもなく、サーヴィス精神とは感じさせない繊細な心遣いがそのつど外界に的確に対応するというその特異な役柄がいかにも好ましく思われたからだ。その彼が、作曲家であり、ピアニストであり、声も響かせるというのだから、アメリカの軽音楽は思いのほか懐が深い。