ノリの悪い日記

古今東西の映画、ポピュラー音楽、その他をいまここに交錯させながら随想します。

美空ひばり

どうでもいいのだが、すでに紹介した1955年の『七変化狸御殿』(大曾根辰夫監督)のクリップで美空ひばりが歌っているのはお正月ソングであった。

これは、 1952 年にはクリスマス・ソングとして歌われていたのだが、差別用語が使われているため発禁になってしまった。なんか 78 回転のSP盤の映像ばかり見ているのでLPの回転 (33 rpm) が異常に遅く感じられてしまう。

三人娘の頃から日本人の歌手によるクリスマス・ソングは普通に YouTube にあるんだけど戦前のものはなかなか見当たらず残念である。しょうがないので、溜池にあったフロリダ・ダンス・ホールの巴里ムーラン・ルージュ楽員による『丘を越えて』でも紹介しておこう。

戦前の12月25日は大正天皇が崩御した日で休日だった。大阪のダンスホールが閉鎖されるきっかけになったのは大正天皇が崩御した日がクリスマスに重なったため大勢がダンスホールで乱痴気騒ぎをしていたのが官憲の逆鱗に触れた所為だと言われている。

全然脈絡なくプレスリーのクリスマス・ソング。

 

七変化狸御殿 [DVD]

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