物心ついて服部良一が作曲した曲に触れた最初が恐らくこれだというのが、やはり60 年代以降に生まれたものの限界なんだと思い少し哀しくなる。やはり、どんな時代に生まれるかも才能なんだ。
気を取り直して、香港映画『野玫瑰之戀』(1960) は、服部良一が音楽を担当していて、グレース・チャン (葛蘭) が歌っている。これがなかなか良い。中国語はわからないんだが、『嘆きの天使』(1930) と「カルメン」をベースにした映画とある。原題は、「野バラの恋」という意味。
次の曲『ジャジャンボ』は笠置シヅ子が歌ったときには、ヒットしなかったけれど、グレース・チャンが歌ったら大ヒットしてしまった。なんかわかるような気がする。
『カルメン』の「ハバネラ」。
『リゴレット』の「女心の歌」。
『蝶々夫人』までやっている。
これは、『メリーウィドウのワルツ』
おまけに、フラメンコまで披露している。
最後にこれは服部良一ではないけど、雪村いづみがチャチャチャ(『チャチャチャは素晴らしい』『チャチャチャはいかが』)を歌っていたときとほぼ同じ時期である。
二人は、次の曲も共有している。