ノリの悪い日記

古今東西の映画、ポピュラー音楽、その他をいまここに交錯させながら随想します。

L の聴き取り

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ジョージ・キューカー監督の『恋をしましょう』(Let's Make Love, 1960) は、とにかくイヴ・モンタンがおかしいし、コール・ポーターの “My Heart Belongs to Daddy” のシーンは、マリリン・モンローが素晴らしく大好きな映画である。ミルトン・バール、ビング・クロスビー、ジーン・ケリーも出演している。イヴ・モンタンとミルトン・バールの掛合いの部分なんかは本当におかしい。 

この映画、『重力の虹』を原書で読もうとかいうのならまだしも、TOEIC で 900 点以上取るとかいう、どう考えても志が低いとしか思えない馬鹿げたことにかまけてしまっている頃見てしまったせいで、マリリン・モンロー (Marilyn Monroe) が “Specialization” を歌うと L とはこういう音なんだと変なところに感心したりしたのを覚えている。

もっとも、L と R の音の違いの感覚がわかったつもりになったのは、すでに紹介した Mildred Bailey の “These Foolish Things” によってである。ここまでの articulation をもった歌手ってそうはいないと思う。

そういえば、この映画、どこかにミルトン・バールが語末の ‘L’ の発音をイタリア出身のフランス人であるイヴ・モンタンに教えるところがあったはずである。時間があるときに見直してみよう。

 

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