ノリの悪い日記

古今東西の映画、ポピュラー音楽、その他をいまここに交錯させながら随想します。

英語

I Will Follow You

Follow の米語の発音は、/´fɑloʊ/ である。日本語にない発音のオンパレードであり、ストレスも最初の音節にかかる。/ɑ/ の音は直前の love にある /ʌ/ と比較することができる。どちらも非円唇である(非円唇とは、円唇でなければ音はどれもそんなに変わらな…

綴りと発音

すでに紹介した Ella Fitzgerald の “Bewitched, Bothered, Bewildered” は 20 世紀が残した美しい名唱だと個人的に思っている。 当然であるが、この曲だけでなく、英語の歌はライムに注目して聞く習慣をつける必要がある。詩や歌に限らず、ライムというのは…

Goodbye Mr. Tears

1965 年の浜口庫之助の曲だが、日本で一番ヒットした Johnny Tillotson の EP が家にあって聞いていたなあと思い、下の 2:44 から始まる英語の方(A面)を聴いてみたが、なかなかリスニングの参考になる。/f/ の発音するときって、上の唇が邪魔だったらアヒル…

音節のリズム

一般論だけど書くことないので。 個人的にそう思っているにすぎないのだが、赤ちゃんが言葉を覚え始めて「マーマー」とか「マンマ」とか言い始めるのは偉大な進歩 だと思う。言葉が分節されていることを理解したのだ。 英語のリスニングも、英語の音の分節の…

Suppose

1967 年のエルヴィスのホーム・レコーディングをダブしたもの。 Suppose no rose should ever grow againSuppose no brook should ever flow againSuppose no star should ever glow againSuppose you didn't love me Suppose there were no bees or butterf…

脱・日本語なまり

神山孝夫さんが書かれた「脱・日本語なまり」という本にある発音のテスト10題は極めてわかりやすく、自分の発音をチェックするのに有効だと思う。もちろん、これだけでは不足だと思うけど、後、何題か付け加えれば実用的には充分という気もする。20 題以内で…

/m/ < /n/ < /ŋ/

簡単にいうと「広東麺」でも「ワンタン麺」でもいいのだが、三つある単語の「ん」の最初は英語の /n/ で次の「ん」が英語の/m/ で最後の「ん」が英語の /ŋ/ である。 皆、同じ 「ん」にしか聞こえていないんだとしたら、やっぱり日本語のフィルターがかかっ…

Yesterdays (再掲)

英語の例示として何かというとビートルズの ”Yesterday” が使われる退屈さを避けるために、すでに取り上げた “Yesterdays” を再度取り上げてみる。 この中から、Billie Holiday の 1952 年の録音を下に挙げて、歌詞も掲載しておく。 Yesterdays YesterdaysDa…

続く母音にあわせて高さが変わる子音

少し前の記事で、音節の最初(onset)で子音が連続する場合、その最大数は 3 で、先頭の子音は必ず /s/ 、その次にとれるのは破裂型の /p/, /t/, /k/ のどれかで、最後の子音は /l/, /r/, /w/, /j/ の共鳴型のどれかであると書いた。例をもう一度挙げると spla…

英語の勘所 (20)

聴覚過敏になると嫌なので /l/ と /r/ の違いを日本人がわからないというのは、「わかりやすさ」からくる嘘に過ぎないというところから始まった一連の記事はここで唐突にまとめて終えることにする。 そもそも /l/ と /r/ の音がどう違うかはすでに研究結果が…

子音の連続

なんかしつこ過ぎだと自分でも思うのだが、”Love Me Tender” を聞いてみる。 歌詞にある英語と米語で綴りが違う fulfill (米語綴り) という単語は f が 2 回出てきて l が 2 回出てきて、英語の発音や聞き取りの練習にうってつけである。発音は最初の l で側…

母音 + 子音

しつこくて申し訳ないが、 1) 子音+母音2) 母音 +子音 の 1) の方で、英語の無声子音の場合には子音と母音の間隔が長いので、その間に「声」ではなく「息」の音だけの期間があることを説明したつもりである。英語のリスニングで大事なことの一つは、この「息…

気息の必要性

前の /l/ と /r/ の関連でさらに補足する。 1) 子音 + 母音2) 母音 + 子音 で子音と母音が重ならなければ、無声子音であるが、日本語では 1) の無声子音の場合、子音と母音の間隔があまりにも短すぎて、喋っている本人すら別々に音を出しているという認識が…

/l/ と /r/

前の記事の /l/ と /r/ について書くことにする。/l/ と /r/ がどういう音かを復習してみる。アメリカ英語では /l/ は多くの場合、舌先を上歯茎の上の方につけて中央から出る空気を遮り、舌の両側面から空気を部分的に出すことで達成される。なお feel のよ…

聞き取り

あまり書くことがないので、またまた Presely の “Love Me Tender” をネタにする。 この曲を取り上げた元々の意図は、L の音が共鳴しているところ (“All my dreams fullfilled” みたいなところ) が、この曲の一番の聴かせどころでしょうってことを示したかっ…

I’ll Take You Home Again, Kathleen

エルヴィス・プレスリーは、1958 年に 2 年間の徴兵通知を受けて西ドイツの米国陸軍基地で勤務しているが、その間の 1959 年にこの曲を私家録音したものが残っている。ピアノはプレスリー自身によるものであろう。 前の記事にあえてプレスリーの後年の録音を…

リスニング

個人的に振り返ってみて、英語のリスニングについて色々なことを教えてくれたなあと思いあたる素材をほんのいくつか並べてみる。学習初期のリスニングって結局1,000 回, 10,000 回聴いても飽きない素材にいかに出会うかってことだと思う。 ※ Annabel Lee by …

yet と still

"My Funny Valentine" の歌詞を取りあげてみる。 You're my funny valentine,Sweet comic valentine,You make me smile with my heart.Your looks are laughable, un-photographable,Yet, you're my favorite work of art.Is your figure less than Greek?Is…

認知の不思議

認知の不思議さ。 He is in the mirror.He is on the screen. 最初の例の mirror はイメージ全体として扱われており、そのイメージに He も存在している。 次の例の screen は、He のイメージが存在することを許す超越的な存在である (オントロジー!)。

英語の勘所 (19)

インターネットに下の例でなぜ in を使うのかイメージが湧かないとあったので、あえて書くことにする。 List the names in alphabetiacal order. まず、集合を思い出してもらって 俺の家族 = {母ちゃん、俺、娘、息子} と書くとすると in (俺の家族) という…

英語の勘所 (18)

「前置詞の倒置」というべき事柄について書いてみる。すでに何度も断っているが、ここで書いているのはあくまでも遊戯的で個人的な見方に過ぎないもので一般的な正しさを主張するつもりは毛頭ない。ただ、少数の「例外」や「瑣末なこと」や「古いもの」とし…

英語の勘所 (17)

The sun is on the horizon. という文章では、時間が経過すると the sun の位置は “above the horizon” “below the horizon” の二つの可能性があるわけだが、自分の第一印象としては “above the horizon” の方を選択してしまう。やはり前置詞 on があると、…

換喩としての身体部位

中学生だったか、高校生だったか、何かの雑誌か本で、“rise to your feet” をまず足だけが立ち上がって腰から上の部分が後から足を追いかけるようにくっついていく表現だと日本語で解説しているものがあって、その頃は純粋だったので、英語って変な発想をす…

道案内の英語

結構長い間、 Keep to the right. の keep は過程表現で stick とか adhere といった動詞と同じ意味にできることがわからずに 、右方向 “to the right” の使い方はなんか変だなと勘違いしていた。厳密には下の文章と同じとは言えない。 Keep right. ----- ビ…

英語の勘所 (16)

もちろん、それが正しいというつもりは全然ないが、自分の中ではいつの頃からか、前置詞 AT の基本的意味は「一致させること」になっている。”X AT Y” という関係において、 X と Y を一致させること。なにについてかというと、主に次の 5 つがある。 1)空…

英語の勘所 (15)

これって、だれかのブログを勝手に引用しているんだけど、昔はこんな文章読んでも楽しかったなあ。太字のところなんか、コンタクト・レンズの中で寝ていたり、何ヶ月もそこで生活するって、なんかシュール!と思ってとても楽しめたのだ。 Last weekend was h…

英語の勘所 (14)

なんかネタがないので、インターネットで「英語学習」のサイトを見ていたら、刺激を受けるどころか、だんだんムカムカしてきてすぐに見るのを止めてしまった。例えば、下のようなことが書いてあった。 たくさん英文を読んだり聞いたりしていると、「”He grad…

英語の勘所 (13)

最近はようやく「連結動詞」みたいなことが説明されてきているので、たとえば equal が「他動詞」だなんて、未だに信じている人もまさかいないと思うけれども、関連する話題として動詞 make について書いておく。 動詞 make には、下のように TYPE 1 のよう…

英語の勘所 (12)

このシリーズの一番最初に書いたことの補足にあたる記事である。 あまりにも初歩的な話で申し訳ないが、動詞の enter が「部屋に入る」みたいな場合 誤:I entered to the room.正:I entered the room. で、「それは enter が他動詞だからで、そういうもの…

It’s your nickel. → It’s your dime.

前の記事で ローズ・マーフィ(Rose Murphy) の 40 年代の終わり頃の曲、”Busy Line” (話し中) の歌詞の出だしは、聞いてもらえばわかることだが、 I put a nickel in the telephone. となっている。つまり、この頃の pay phone の local call の値段は、5 セ…