ノリの悪い日記

古今東西の映画、ポピュラー音楽、その他をいまここに交錯させながら随想します。

2018-05-19から1日間の記事一覧

You’d Be So Nice to Come Home To

CM の影響もあったと思うが、日本ではジャズ・ファンでない人にも人気があったと思う。 ※ “You’d Be So Easy to Love” のときにもしやと思って英語の構文について念のため断っておいたが、大橋巨泉の訳と言われる邦題『帰ってくれたら嬉しいわ』はもちろん適…

塵埃と頭髪

詳しくは、「『ボヴァリー夫人』論」を参照。 『ボヴァリー夫人』で「塵埃」と「頭髪」の機能の類似にはっきりと気づかせてくれるのはジュスタンのところである。 ジュスタン1: そう言うがいなや、彼はマントルピースに手をのばしてエンマの靴をとった。その…

シンセシス (3)

今まで述べたような側面がある一方で、蓮實重彥はドゥルーズの著作のひとつを『マゾッホとサド』という邦題で翻訳したように、本来、それぞれの領域は絶対的な差異として存在しており、両者の間には多様な関係があって良いはずのものを安易な一般概念で重ね…