ノリの悪い日記

古今東西の映画、ポピュラー音楽、その他をいまここに交錯させながら随想します。

2017-08-19から1日間の記事一覧

ドロレス・デル・リオについて(7)

ドロレス・デル・リオが出演したハリウッド映画で、比較的簡単に見られる四作品をまとめて紹介しておきたい。 栄光 最初は純粋で高貴とさえいえる活劇を呈示し続けた「不断の運動の人」ラオール・ウォルシュ監督の『栄光』(What Price Glory, 1926)。 無声映…

ドロレス・デル・リオについて(6)

ジョン・フォード監督の『逃亡者』(1947) の一場面には、警官に追われる神父 (ヘンリー・フォンダ) を逃がす時間を稼ぐため、ドロレス・デル・リオが警官の気をひこうと唇を許し、酒場のカウンターの上で素足のままダンスを踊るシーンがある。その試みが無駄…

ドロレス・デル・ルオについて(5)

ジョン・フォード監督の『逃亡者』 (The Fugitive, 1947)は、ロケーションとスタジオ撮影の双方がメキシコで行われている。 その作品に出演したドロレス・デル・リオは、MGM の美術セドリック・ギボンズと 41 年に離婚し、オーソン・ウェルズとの恋愛も破綻…

ドロレス・デル・リオについて(4)

ノーマン・フォスター監督の『恐怖への旅』(Journey Into Fear, 1942) は、ジョセフ・コットン、オーソン・ウェルズ、ドロレス・デル・リオ他が出演した作品であるが、タッチはどう見ても冒頭からウェルズが演出した作品である。正確な理由はわかっていない…

ドロレス・デル・リオについて(3)

MGM のセドリック・ギボンズが美術に関わった作品は多過ぎて全部列挙しようがない。ルビッチの『メリイ・ウィドウ』(1934) はそうだ、『オズの魔法使い』(1939) もそうだ、『バンドワゴン』(1953)、『若草物語』(1949) … 挙げるときりがない。 ギボンズは、…

ドロレス・デル・リオについて(2)

※ デル・リオが少女の頃の写真 一番上は、メキシコの壁画家として著名なディエゴ・リベラによって描かれたドロレス・デル・リオの肖像画である。英語版の Wikipedia によると、1938 年にニューヨークで描かれたとある。なお、デル・リオの生誕は 1904 年にな…

ドロレス・デル・リオについて (その1)

最近ドロレス・デル・リオの海外記事を頻繁に見るなあと思っていたら、Google Doodle が米国とメキシコで彼女の誕生日 (1904 年 8 月 3 日) をお祝いしたのである。お陰で彼女の未見の写真をたくさん見ることができた。というわけでもないが、以前書いた彼女…

色がついて見える

ランボーは母音に色があるソネットを作ったが、文字や音や数字に色が見えると語った人は多い。黄金期のハリウッド映画が好きなのでモノクロ映画をよく見るが、あまりにも映像が凄いと画面に色が見えた経験は何度もある。しかし、残念ながら文字や音や数字に…

ボインが好きな「ベッド」と残念な「ベット」

西洋から輸入され、睡眠やその他の目的にも供される「台」のことを英語では "bed" という。 この語の発音が日本語の体系に移行するとき、「モーラ」と呼ばれる「拍(はく)」を作る必要から「べ」と「ド」の音が生じる。 なんとも不可思議な「原音主義」が、…