ノリの悪い日記

古今東西の映画、ポピュラー音楽、その他をいまここに交錯させながら随想します。

陥没地帯 (63)

昨日、陶芸家のところに行ったら、陶芸家が外に出て上を見ているので何をしているのかと思ったら、近所の人が屋根に梯子をかけてアケビの実を採っているのを手伝っているのだった。実が割れたのはもう採られてしまった後なので、写真は蔓に残っていたもので…

陥没地帯 (62)

稲刈り時期の畔を歩くとイボクサの花が咲いていた。ツユクサ科の一年生の草で水稲栽培には雑草となるが、花はなかなか可憐だ。前にも触れたがツユクサの花弁は実際は三枚でイボクサも同じである。また仮雄蕊があるのもツユクサと似ている。 オジギソウ。小葉…

陥没地帯 (61)

コスモス。 カントウヨメナ。 キンモクセイ。まだ咲き始めだなあ。 インドソケイ (プルメリア)。

陥没地帯 (60)

クコ (枸杞)。薬膳や杏仁豆腐で使われる赤い実でお馴染み (ほとんどが中国産)。クコについてはちょっとインターネットを見ただけでも奇怪な情報で溢れている気がする。 相模川の石河原を歩いていたら、野菊がたった一株、一輪だけ咲いていた。神奈川県の絶滅…

陥没地帯 (59)

アキノノゲシ。稲作が伝来した時期に日本に帰化した植物といわれている。舌状花 (筒状花はない) は淡い黄色である。ウサギが好きだという乳草のひとつ。アキノノゲシはレタスと同じ仲間であり、レタスの花は見たことがないが似ているという。 ソバ (蕎麦) の…

陥没地帯 (58)

泉の森の水辺にミゾソバ (溝蕎麦) の花が咲き始めている。葉っぱの形からウシノヒタイとも呼ばれる。蕾のときは金平糖のようだ。 同じく泉の森でノササゲの花が咲いているのを見つけた。実の形は莢隠元みたいだが、熟すと紫色になる。 シソ科のエゴマ (荏胡…

陥没地帯 (57)

シラヤマギクが森の中でひっそりと咲いていた。 マルバフジバカマ。北アメリカ原産。最初に野生化したのが発見されたのは、箱根町の強羅周辺で、1915 年頃だという。余談だが、神奈川県の帰化植物の割合 (帰化率) は最新のものは知らないが、1933 年 4.1%、 …

陥没地帯 (56)

なんとなしに、国立遺伝学研究所のページを見ていたら、一般向けに書かれた「コムギの話」が読み物として大変面白かった。イネのこともよく知らないが、コムギはそれに輪をかけて知らないということがよく分かった。もちろん、戦前に遺伝子研究でコムギの祖…

陥没地帯 (55)

滅多にテレビは見ないけれど、「クローズアップ現代+」は録画を見た。カンアオイを見つけた。そっと根元を見ると、花があった。もしかしたら実なのかもしれない。前川文夫さんが書かれた『植物入門』にある「1 万年で 1 キロ」には、洪積世 (100万年) より少…

陥没地帯 (54)

ナツエビネ。9 月下旬だが咲いていた。神奈川県では絶滅危惧 1A である。 ツリフネソウが咲き揃ってきた。 これは、ユウガギクではないかと思った。最近のテーマ音楽は文部省唱歌 「野菊」である。もっとも二番の歌詞しか覚えていない。この国民学校第三学年…

陥没地帯 (53)

キキョウは終わりかけだと思っていたらまだ綺麗に咲いていたのでまた撮った。 お彼岸なのでおはぎでも食べようと思って、折角食べるのだから中国から輸入している加糖餡を使ったものは味気ないなあと思って和菓子屋さんで粒餡のものを買った。「おはぎ」と「…

陥没地帯 (52)

秋の装いになったベニシジミが野菊 (カントウヨメナだと思う) の筒状花から筒状花へと順繰りに蜜を吸っている。 カントウヨメナだと思う。 ユウガギクだと思う。 シロヨメナ。 ネコハギ。葉に毛がある。 ヤマニガナ。もう花は最後ぐらいだった。 ウド。「う…

陥没地帯 (51)

キカラスウリの雌花。雌雄異株である。雌花は蕾の段階から子房が目立つ (写真では見えない)。ポリネーターはカラスウリと同じくスズメガだそうである。塊根には大量のデンプンを蓄積して、「天花 (瓜) 粉」の原料だったらしい。いまならベビーパウダーという…

陥没地帯 (50)

この辺りに自生する野菊としては、すでに取りあげたユウガギクとカントウヨメナ以外に、ノコンギク、シロヨメナ、シラヤマギクがある。もっとも、相模川の河原にはカワラノギク (絶滅危惧種) が、江の島にはハマコンギクがあるのだから、「この辺り」はあく…

陥没地帯 (49)

前回に引き続き、それではカントウヨメナと思われるものはないか、カワセミがきていた水辺をもう一度探したら、もしかしたらそうかもしれないと思うものがあった。舌状花の色が紫がかっているのはユウガギクにも数は多くないが希というほどではなく存在する…